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  • 執筆者の写真Hyogo Paris

兵庫県×トルコ

兵庫県の友好交流先はフランス以外にもあります。今回はトルコをご紹介。


 まずは兵庫県とトルコの交流の歴史をご紹介します。

 平成11年8月に発生したトルコ・イズミット地震(死者17,262人、負傷者約50,000人)への兵庫県からの義援金をもとに「ひょうごトルコ友愛基金」が設置されました。この基金は、震災遺児が義務教育を受けるための育英資金給付に活用されていましたが、平成26年に対象となる子どもたちの義務教育が修了したため、現在は「ひょうごトルコ地震防災対策プロジェクト」として、トルコの子どもたちへの防災教育のために活用されています。


 実施されている防災教育プロジェクトのひとつに、地震リスクの高い地域から代表で選ばれた中学生が防災について学び、研修受講後は自身の学校で防災を発信する役割を担い、学校全体の防災意識を高めていくといった取り組みが行われています。また、防災教育グッズを作成し、トルコ全国の学校へ配布もしています。


基金で作成され、学校に配布されている防災教育のパズル



 日本と同様に地震、洪水、地滑りなどの自然災害が多発するトルコには「ブルサ防災センター」(2013年開館)があります。この設置のきっかけは、トルコ政府関係者が兵庫県の「人と防災未来センター」を視察したこと。防災センターのあるブルサ県内の公立小学校6年生は同館での研修が学校のカリキュ ラムに組み込まれているそうです。防災館では、地震体験装置、強風体験装置、映像による洪水・土砂災害のシミュレーション、地震被害再現回廊等があり、応急処置学習、火災疑似体験、 消火器訓練等も実施されています。展示スペースには先ほど紹介した防災教育グッズも設置されており、来館者が自由に遊ぶことができます。


ブルサ防災館にある、震災後の街並み再現回廊



 さて今回、防災教育を推進する「環境防災科」のある舞子高校とぜひ交流がしたいというトルコ側からの依頼で、オンライン交流会が実現しました。トルコからは東部に位置するヴァン県の中学生が参加。ヴァン県は2011年にトルコ東部地震(死者604人、負傷者4,152人)が発生した地域でもあります。まずはお互いの国について、食べ物や祭り、漫画や書道といった文化をスライドで紹介。その後、これまでの震災やその後の防災に関して、自分たちの取り組みも含めて発表がありました。

 

 トルコの生徒からは、この交流会後も防災に関する意見交換を続けたいという積極的な提案もあったので、引き続き交流ができると嬉しく思います。


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